調査票結果

年中行事名
■豊年祭(十五夜)
■盆行事(旧盆)
■その他(新年会、夏祭り)
市町村名
うるま市
行政区
具志川 田場
小字名
田場
地元での呼び方
十五夜祭、ヒチグヮチ、新年会、夏祭り

武術的身体表現の形態

武術的身体操作・表現の形態
型の演武 (ティンベーの手、ナギナタの手、エークの手)
武術的身体操作・表現の分類
■型の演武(舞)がある
■対面での打ち合い等がある

時期・場所

行事が行われる期日(旧暦)
旧暦8月15日
上演の場所
ヌンドゥンチ(祝女殿内)神屋

行事の目的・由来・伝承

行事の目的・伝播の仕方 (どのように伝承されるようになったか。)
いつ頃伝わったか定かではない。村の繁栄、豊年、厄災払いとして獅子舞と一緒に祝女殿内へ奉納される。
中断・再興の時期とその理由
コロナ禍の影響で2年間は観客無しで奉納のみ行った。十五夜祭はおよそ100年続いている。
武術的身体表現(「空手」「棒」等)にまつわる由来、伝承や民話、説話など
いつ頃伝わったか定かではない。村の繁栄、豊年、厄災払いとして獅子舞と一緒に祝女殿内へ奉納される。

当該行事における意味

行事の中での演武(舞)の位置とその意味(戦前、戦後、復帰後の変化)
奉納演武及び余興。

組織・指導者・伝承方法

組織
田場区伝統芸能ティンベー・獅子舞保存会
各組織の役割等(戦前、戦後、復帰後等の変化についても)
田場区伝統芸能の保存継承。
指導者の氏名(さかのぼるまで)
保存会の先輩(地謡)が後輩(演者)へ指導する。
出演者の状況・条件(年齢・性別/戦前・戦後・復帰後)
20代前半から50代まで。

稽古の仕方、期間

稽古のスケジュール(戦前、戦後、復帰後等の変化についても)
月1回。イベントの日程が決まれば週1回になり、2週間前からは毎日になる。
稽古の場所(戦前、戦後、復帰後等の変化についても)
田場公民館内ホール

演舞(武)構成

演武(舞)構成 (芸態)(現状を含む)
露払いで棒の手(独演型、棒対棒)演武、ティンベーの手(ティンベー対槍)、ナギナタの手(薙刀対槍)、エンクの手(櫂対トゥザー)、獅子舞の順で構成されている。トゥザーは三叉銛のこと。棒の手(独演型)はクーサンクーのような演武線になっている。
集落以外での披露の有無
■集落以外(市町村内)で演武(舞)したことがある
■公民館やホールなど(市町村外)で演武(舞)したことがある
■その他(千葉、米国ハワイ)

衣装・道具

衣裳・道具の名称と着方
黒頭巾(覆面に使用、盗賊の衣装)、冠(前頭部に差す前立てのようなもの)、黒装束、手甲、脚絆、足袋、帯、はっぴ(羽織)
衣裳・棒、他の用具の管理と時代の変化について(戦前、戦後、復帰後等の変化について)
公民館で保管、保存会で管理。
衣裳・棒、他の用具の修繕や製作、購入の方法(担当、方法、経費など)
昨年、市の補助(約80万円)を受けて新調した。武具の刃の部分は専門店ではなく町工場(溶接工場)に作成させた金属製。はっぴ(羽織)等も手縫いで自作。棒は樫等を木工所に発注加工。
棒など用具の材質(戦前、戦後の変化)
木製(樫等)。刃の部分は金属(鉄、SUS)。

音楽

楽器の内容と呼称、各楽器の演奏者数と時代の変化について(戦前、戦後、復帰後など)
金鼓隊を編成。大太鼓、締太鼓、ちょうぐ、三振、銅鑼、ボラ(ほら貝)。ボラは市長(中村正人)が担当。
楽曲(戦前、戦後の変化)
多幸山(あっちゃめ―小)

課題

支援してもらいたいことや困っていること(今後の継承等課題等)
他の区に比べてましだが、人材後継者不足。衣装や道具(武具)の老朽化により、まだまだ手直しが必要なので、助成や補助があればうれしい。うるま市から毎年のように助成補助を受けてはいるが、まだ不足。例えば獅子舞の毛(芭蕉)の入手が困難。喜如嘉から購入せずに済むように、自前で芭蕉を栽培収穫管理して確保しようと努力している。その方法を知る方が近くに居り、有料指導を受けている。
コロナで影響を受けたこと
人が集まることが出来ず、芭蕉の収穫が出来なかった。行事減少により予算確保が出来なかった。

記録

文献、映像記録、古老の記録、プログラムや式次第など
■映像記録
■プログラムや式次第
■その他(YouTube)