調査票結果
- 地元での呼び方
- 現在はメーカタとだけ。戦前は「野御前風(もうぐじんふう)」とも呼ばれた
武術的身体表現の形態
- 武術的身体操作・表現の形態
- 「かぎやで風」の早弾きに合わせて、空手の型を緩急をつけながら舞踊風に踊る。 別添参照:演舞
- 武術的身体操作・表現の分類
- ■その他(舞踊)
時期・場所
- 行事が行われる期日(旧暦)
- じのーん大綱引き(旧暦6月15日あるいは25日)、祝儀(敬老会、生年祝い等)等の座敷、観月会等
- 上演の場所
- じのーん大綱引き:沖縄国際大学グラウンド(2007、2012、2017)、いこいの市民パーク(2023)
行事の目的・由来・伝承
- 中断・再興の時期とその理由
- 野あしびは戦争で中止。祝儀等の座敷や大綱引きの際に踊られるのは現在も続いている
当該行事における意味
- 行事の中での演武(舞)の位置とその意味(戦前、戦後、復帰後の変化)
- 昔も今も変わらず嘉例をつけるため
組織・指導者・伝承方法
- 組織
- 現在は「じのーん舞方保存会」(平成17年発足)
- 組織の特化
- 指導者の氏名(さかのぼるまで)
- 立方演舞:大城氏、仲地氏、比嘉氏、知念氏、仲村氏、渡慶次氏 舞方歌・三線地謡:松本氏、仲村氏、大城氏、宮城氏
- 出演者の状況・条件(年齢・性別/戦前・戦後・復帰後)
- なし
稽古の仕方、期間
- 稽古のスケジュール(戦前、戦後、復帰後等の変化についても)
- 保存会が発足してからは月2回(毎月第2、第4火曜日)
- 稽古の場所(戦前、戦後、復帰後等の変化についても)
- 宜野湾区公民館
演舞(武)構成
- 演武(舞)構成 (芸態)(現状を含む)
- 「かぎやで風」の早弾きに合わせて、空手の型を緩急をつけながら自由に舞踊風に踊る。踊るのは一人ずつ。
- 集落以外での披露の有無
- ■集落以外(市町村内)で演武したことがある
衣装・道具
- 衣裳・道具の名称と着方
- 戦前:着物 保存会:バサーを揃いであつらえた。一重で腰に帯を巻く
- 衣裳・棒、他の用具の管理と時代の変化について(戦前、戦後、復帰後等の変化について)
- 衣裳:宜野湾区公民館
- 衣裳・棒、他の用具の修繕や製作、購入の方法(担当、方法、経費など)
- 字宜野湾郷友会では宜野湾舞方の歌・三線・地謡と、立方演舞の保持者と後継者を認定して、舞方の保存に努めているので、保存会が使用する衣装や太鼓は郷友会で購入し、保存会で管理している。
音楽
- 楽器の内容と呼称、各楽器の演奏者数と時代の変化について(戦前、戦後、復帰後など)
- 戦前:野あそびでは三線のみ祝儀等座敷で行われる祝儀等では三線、太鼓、指笛 現在:三線(2名)、太鼓(1名)、指笛(1名)(指笛は保存会メンバーではなく上手な人を呼んでくる)
- 楽曲(戦前、戦後の変化)
- 保存会には立方が4名いるので、3番4番の歌詞を新たに作った。
課題
- 支援してもらいたいことや困っていること(今後の継承等課題等)
- 早弾きが難しく三線の後継者がいない。 呼びかけてもなかなか集まらない(現在60代後半がメインとなっている)
- コロナで影響を受けたこと
- 1年半ぐらい集まって練習できなかった
記録
- 文献、映像記録、古老の記録、プログラムや式次第など
- ■文献 『ぎのわん 字宜野湾郷友会誌』 字宜野湾編集委員会編 1988 421頁(複写可能宜野湾市教育委員会文化課) 『写真集 じのーんどぅむら』 字宜野湾郷友会 2009 294頁(複写可能宜野湾市教育委員会文化課) 『宜野湾市史5 資料編4 民俗』 宜野湾市史編集委員会 1985 547頁、734頁(複写可能宜野湾市教育委員会文化課) ■映像記録 『宜野湾区大綱引き2007』『宜野湾区大綱引き2017』(複写可能 宜野湾市教育委員会文化課、差し上げる事は可能 宜野湾区自治会) 『宜野湾舞方保存演舞』じのーん舞方保存会(複写可能 宜野湾区自治会長)


