地元での呼び方

ボウ

武術的身体表現の形態

武術的身体操作・表現の分類

■型の演武がある ■対面での打ち合い等がある

時期・場所

行事が行われる期日（旧暦）

旧8月8日

上演の場所

公民館（全部）、我部祖河御嶽、メーガジョウハイ（由緒ある場所）、大ヤ（屋号では一部）

行事の目的・由来・伝承

行事の目的・伝播の仕方 （どのように伝承されるようになったか。）

・明治20年（1890）代か。 ・明治20年代に創始されたとの伝えがあり、長老たちの話ではボウもおよそ同時期に開演されたものと推察されるが、伝播の経緯は不明。

中断・再興の時期とその理由

・明治20年（1890）代か。 ・明治20年代に創始されたとの伝えがあり、長老たちの話ではボウもおよそ同時期に開演されたものと推察されるが、伝播の経緯は不明。 ・昭和26年（1951）～昭和57年（1982）に中断。同区の豊年踊りは昭和61年（1986）以降は、3年に1回の割合で、開催されたこともあり。昭和58，59，平成2、15年に伝統棒を演武。 ・戦前・終戦直後は、毎年豊年踊りとともに演武されていたようだが、若い青年の市街地への流出に伴い、自然に踊り中心の豊年祭になった。 ・昭和58年（1983）再興。昭和53（1978）頃、当区向上会、青年会の中から自然に棒の復活の話がでた。当初詳しい資料も記憶している長老もなく、断片的な記憶を集約して、完成するまでに数年を要した。

当該行事における意味

行事の中での演武（舞）の位置とその意味（戦前、戦後、復帰後の変化）

・豊年祭における踊り方と棒方は、それぞれ独立した存在で、練習期間中から経費も別々。 ・棒方より踊り方を重要視する傾向にあったとのことだが、現在ではそのようなことはない。 ・豊年祭に伴い、棒を奉納すること報告と練習期間中の安全等を祈願するために、旧8月1日（手立て（テンダチ）御願）をメーガジョウハイ（区の由緒ある場所）で区長、青年会員、向上会員、区の有志ら30人で御願。

組織・指導者・伝承方法

組織

特別な組織がないが、青年会（○歳～○歳？）、向上会を中心に最近は高校生や中学生も本人の希望により参加する。

各組織の役割等（戦前、戦後、復帰後等の変化についても）

区長・・・ムラ踊りの責任者 演芸部長・・・踊り手、棒方の人前、連絡（地謡）

出演者の状況・条件（年齢・性別/戦前・戦後・復帰後）

・女性の参加は昭和17年からとされる。 ・お宮には、この1年以内に身内に不幸があった人は、豊年踊りで踊れないし、行事に参加できない。

稽古の仕方、期間

稽古のスケジュール（戦前、戦後、復帰後等の変化についても）

演芸部長を中心に計画。3年マールの際は、1ヶ月前から練習。

稽古の場所（戦前、戦後、復帰後等の変化についても）

公民館前広場

演舞（武）構成

演武（舞）構成 （芸態）（現状を含む）

ミチジュネーの際に、奉納棒を演武する（旗頭（区長、議員、演芸部長）、ドラ、太鼓、棒方、長者の大主、チクドン、二才、女花笠）すう。 スーマキー、三人棒（約50人）・・・2組に分かれて一方ずつ巻きに入る。他方は、巻きの外円を取り巻き、固める。その後、巻いた一方がほどきに入っている間、他方は外円を回る。ほどいたところで、他方が巻きに入る。一方は円を回る。同じくほどいた時点で円を描く。その後、再び一列となり、3人棒に入る。（二組のスーマキの流れが外見では複雑に見え、独特の趣がある。また、大勢による三人棒の演武も勇壮で見所がある。 イチバンボウ（2人）・・・前方、後方とも6尺棒 ニバンボウ（2人）・・・〃 サンバンボウ（2人）・・・　〃 ヨンバンボウ（2人）・・・　〃 サンジャクボウ（2人）・・・前方3尺棒、後方6尺棒 ゴバンボウ（2人）・・・前方、後方とも6尺棒 ロクバンボウ（2人）・・・　〃 ナナバンボウ（2人）・・・　〃 シーボウ（2人）・・・　〃

衣装・道具

衣裳・道具の名称と着方

・柔道着の上下とハチマキ（日本タオル）

衣裳・棒、他の用具の管理と時代の変化について（戦前、戦後、復帰後等の変化について）

公民館（区長、書記）

衣裳・棒、他の用具の修繕や製作、購入の方法（担当、方法、経費など）

胴着、6尺棒（購入）、3尺棒（平成15年度）

音楽

楽器の内容と呼称、各楽器の演奏者数と時代の変化について（戦前、戦後、復帰後など）

ドラ1人、ホラ貝1人、三味線3人

記録

文献、映像記録、古老の記録、プログラムや式次第など

■文献 『名護市史研究資料第92集　芸能調査資料6　羽地地区の芸能・2』　333－337、358p.p.棒個票1－13p.p.（名護市教育委員会文化課市史編さん係2007）　 ■映像記録（　「平成15年度ビデオ」あり）