調査票結果

年中行事名
■その他
市町村名
粟国村
行政区
字西
小字名
前バル原 (メーバルハル)
地元での呼び方
旧正月の「マースヤ行事」の棒踊り(棒術)

武術的身体表現の形態

武術的身体操作・表現の形態
棒踊り(棒術)
武術的身体操作・表現の分類
■型の演武がある ■対面での打ち合い等がある

時期・場所

行事が行われる期日(旧暦)
旧暦1月3日、7日、16日
上演の場所
前バル原地区周辺(モービラチジという場所)と宮小(ミヤグヮー)前

行事の目的・由来・伝承

行事の目的・伝播の仕方 (どのように伝承されるようになったか。)
旧暦1月3日と7日の地域の興し(原興し)に棒術を披露する。
中断・再興の時期とその理由
指導者の死亡及び演者の高齢化や死亡したことにより平成20年頃より中断している。
武術的身体表現(「空手」「棒」等)にまつわる由来、伝承や民話、説話など
昔、唐の船が漂流して大和川(ヤマトガー)に到着し、その後何日か食料に困っていた船員に、前バル原の人々が食料を与え、そのお礼として棒術を教えられたとのことで、村内の棒術の始まりは、前バル原といわれている。

当該行事における意味

行事の中での演武(舞)の位置とその意味(戦前、戦後、復帰後の変化)
豊年祈願と健康祈願(戦前、戦後、復帰後の変化は不明)

組織・指導者・伝承方法

組織
前バル原という地域があるが、現在は棒踊りは行われていない。
各組織の役割等(戦前、戦後、復帰後等の変化についても)
戦前、戦後、復帰後の変化は不明
指導者の氏名(さかのぼるまで)
山内要吉、島袋栄正、與那安雄、山内康市(いずれも故人)
出演者の状況・条件(年齢・性別/戦前・戦後・復帰後)
男性の中学生から成人

稽古の仕方、期間

稽古のスケジュール(戦前、戦後、復帰後等の変化についても)
旧正月前
稽古の場所(戦前、戦後、復帰後等の変化についても)
戦前、戦後は、近くの空き地だと思われるが、昭和58年以降から前バル原クラブ(地域の公民館)で行われている。

演舞(武)構成

演武(舞)構成 (芸態)(現状を含む)
粟国村誌に「エイ小」、「ウラアンチク」という演武名で2名で行われ、三線や太鼓をBGMで行っていた。
集落以外での披露の有無
■集落以外(市町村内)で演武したことがある 

衣装・道具

衣裳・道具の名称と着方
ハッピを着て、タオルを巻いている。
衣裳・棒、他の用具の管理と時代の変化について(戦前、戦後、復帰後等の変化について)
戦前、戦後は不明だが、現在では前バル原クラブという集会所に保管。
衣裳・棒、他の用具の修繕や製作、購入の方法(担当、方法、経費など)
前バル原の予算から支出
棒など用具の材質(戦前、戦後の変化)
樫で作った径一寸問外長さ六尺の棒で戦前から代わっていない。

音楽

楽器の内容と呼称、各楽器の演奏者数と時代の変化について(戦前、戦後、復帰後など)
三線、大太鼓で戦前から代わっていない。
楽曲(戦前、戦後の変化)
曲名は無いが、盛り上がりのある曲調

課題

支援してもらいたいことや困っていること(今後の継承等課題等)
無し
コロナで影響を受けたこと
無し

記録

文献、映像記録、古老の記録、プログラムや式次第など
■映像記録(昭和50年代の演武の映像有り)